資格には、仕事をする中で取得できるものや、その職業に応募する際に必須のものまで、さまざまな種類があります。資格を取得することで、技術の証明やキャリアアップにもなります。
今回は、通信建設業で活かせる2つの資格、「第一級陸上特殊無線技士」と「第二種電気工事士」をご紹介します。
■第一級陸上特殊無線技士
電波を利用した通信の操作は、間違うと他の通信に影響を与えてしまいます。そのため、無線設備を操作する際には、電波の知識・技能を身につけた「無線従事者」が行わなければなりません。
陸上特殊無線技士とは、無線設備の操作を行うために必要な、総務省認定の国家資格を持った人のことです。1級と2級があり、それぞれ扱える無線が異なります。2級でできるのはタクシーやパトカーなどの無線局の操作ですが、1級ではさらに多重無線とよばれるテレビ局の中継局や、携帯電話の基地局などの無線操作ができるようになります。
・第一級陸上特殊無線技士の資格を取得する方法
第一級陸上特殊無線技士の資格を取るためには、国家試験に合格するか、講習会を受講して終了試験を受ける養成課程に参加する方法があります。
国家試験は、電気を利用する信号や通信システムに関する「無線工学」と、無線を扱う法律について問われる「法規」の2科目を受験します。
また、日本無線協会が実施する養成課程を修了すると、国家試験に合格したのと同じ資格を得ることができます。
・第一級陸上特殊無線技士の資格が活かせる職種
1級の資格を取得することにより、放送局や無線設備のメーカー、電気通信事業会社などで無線を取り扱う仕事ができます。通信建設業では、無線基地局の設置や運用、作業管理、現場指揮などの業務に従事できます。
■第二種電気工事士とは
電気工事士は、電気工事の知識と技能に関する国家資格です。電気を扱う際は感電や漏電、それに伴う火災などの危険があるため、資格を持っていない人が電気工事の作業をすることは法律で禁止されています。電機工事は電気工事士の資格を取得した人しかできないため、非常に需要の高い資格です。
1種と2種があり、第一種電気工事士は工場やビルなど最大電力500kw未満の電気工事に携われます。また、第二種電気工事士でも住宅や小規模な店舗の電気工事を行えます。まずは取得しやすい第二種電気工事士を目指してみるとよいでしょう。
・第二種電気工事士の資格を取得する方法
電気工事士は、筆記試験と技能試験に合格することで取得できます。試験は、学歴や経歴などの受験資格はなく、電気工事についての基本的な知識が問われる内容になります。
・第二種電気工事士の資格が活かせる職種
建物の電気設備は電気工事士の資格を持った人しか工事を行えないため、第二種電気工事士を取得することでさまざまな現場で活躍できます。通信建設業でも、基地局エリアの試験や保守、ネットワークの開通業務などあらゆる仕事で電気工事士の資格保有者が必要とされています。
■資格を取得するメリット
通信建設業(電気通信設備工事)では、5Gをはじめとした新技術が続々と登場しており、技術者の需要は常にあります。資格を取得することで将来的にも安定して仕事を続けていけるでしょう。
資格があることにより技術の証明ができ、転職が有利になるメリットもあります。活躍する場の多い第一級陸上特殊無線技術士、第二種電気工事士資格を保有すれば、就職の選択肢も広がります。
名古屋市に拠点を置く株式会社アライバルでも、採用時、経験者や資格保有の方への優遇措置などがあります。特に今回ご紹介した、第一級陸上特殊無線技術士、第二種電気工事士資格をお持ちの方を歓迎しております。資格を持っていて、通信建設業の仕事に興味がある方は、お気軽に株式会社アライバルまでご応募ください。
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