最近では、スマートフォンが手元にないと不安になる人が増えていると言われていますが、実際私たちの生活に、携帯電話やスマートフォンは欠かせないものとなっています。総務省が発表したデータによると、携帯電話などの「移動系通信」の契約数は1億8,045万にもなっており、日本の人口を遥かに上回っています。
今は町の中のどこにいても、インターネットやSNSにアクセスして情報を入手したり、連絡したりできます。この便利な暮らしを支えているのが、通信インフラ工事を行っている通信建設業です。今回は、通信建設業の一部である携帯基地局の仕事や、その魅力についてご紹介したいと思います。
■携帯電話で通信できる仕組み
みなさんが、普段何気なく使っている携帯電話。なぜ移動しながらでも通話やインターネットにアクセスできるのか、不思議に思ったことはありませんか?
そこには、携帯基地局の存在が大きく関係しているのです。携帯電話をかけた時に発生する電波を、まず1番近くの基地局が受信します。受信した電波は有線ケーブルや通信設備を通り、電話をかけた相手のいる場所に1番近い基地局まで運ばれていきます。その後、相手の携帯電話が基地局からの電波を受信し、会話ができるようになります。
自分の携帯電話から、直接相手の携帯電話へ電波が届くようなイメージを持たれている方もいらっしゃいますが、実際にはこのように全国に設置された最寄りの基地局を経由しているのです。
■携帯基地局を設置する通信建設業(電気通信設備工事)の仕事
基地局は日本各地に約86万基以上もあり、鉄塔やビルの屋上、山の中などに設置されています。通信建設業(電気通信設備工事)では、このような携帯基地局の設置を行っています。
・設置場所を選ぶ
まずは、携帯基地局の設置場所を選んでいきます。すでにある基地局から電波が届く範囲の解析をして、カバーできていない範囲を探し出します。そして、その周辺で設置に適した場所を見つけていくのです。設置できる場所を見つけたら、現地調査をし、周辺の電波状況などをチェックします。
・携帯基地局設置の交渉・建設
設置場所が決まったら、ビルの所有者や山の管理人などと基地局設置の交渉をしていきます。設置場所や賃料を決め、契約書を作成し、基地局の建設をします。携帯基地局の設置が決まれば、それまで通信環境が良くなかったその一帯の通信環境を改善できるため、とてもやりがいのある仕事です。
・携帯基地局の調整や保守点検
設置した後の調整や保守も大切な仕事のひとつです。もしも携帯基地局にトラブルが起これば、多くの人々が長時間にわたって携帯電話を使用できないことになり、仕事などにも支障が出てしまうでしょう。基地局での電波のやりとりに問題が生じないように、日々メンテナンスを続けていきます。
全国で86万基以上も基地局があると聞くと、もう設置する場所もないのではと思われるかもしれません。しかし、5Gなど新しい技術の開発に伴い、新しい設計や解析を繰り返す必要があります。
ひとつの基地局が設置された後も、まだ電波の届かないエリアを解消するために、いろいろな場所で電波の強さや質を解析し、1つの基地局から電波が届く範囲を設計しています。全国どこでも、高品質なデータ通信ができるように通信建設業の仕事は続いていくのです。
■携帯基地局を設置する仕事の魅力
1つの基地局が設置されるたびに、たくさんの人々が感じていた通話や通信の不便さを解消できるでしょう。こうして「みなさんのインフラを支えている」と日々感じられることが、この仕事の魅力でありやりがいでもあります。
名古屋市に拠点を構えるアライバルでは、現在、携帯基地局の設置やメンテナンスの仕事をしてくださる方を募集しています。資格や経験がなくても構いません。現代の生活に欠かせない通信インフラを支える通信建設業の仕事に興味を持たれた方は、ぜひお気軽にご応募ください。
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