みなさんは「通信建設業」と聞いて、どのような仕事を思い浮かべるでしょうか?
電気工事なら、電力設備や電線にのぼって工事をする姿など、すぐにイメージがつくかもしれませんが、そこに「通信」が加わるとあまり身近に感じられない方も多いかと思います。
しかし、通信建設業はみなさんのとても身近なものに関わる仕事なのです。そこで今回は、「通信建設業」の内容について詳しくご紹介します。
■通信建設業(電気通信工事)と電気工事の違い
通信建設業(電気通信工事)は、現代の生活にはなくてはならない携帯電話やスマホ、テレビ、インターネットなどの情報通信設備に関わる仕事です。情報伝達のために電気を使用する設備を設置したり、設置に伴う電気工事をしたりします。
通信建設業(電気通信工事)と電気工事は内容的に混同されやすいのですが、扱う電気の違いで見分けることができます。
電気設備には、強電設備と弱電設備があります。電圧が強く電力エネルギーを送るものを「強電」、弱い電圧で情報を送るものを「弱電」と呼びます。
電力会社から受電し電気を分配するような場合は強電設備であり、電気工事になります。そして、電話やテレビ、インターネット、放送設備などは弱電設備であるため、通信建設業の仕事になるのです。
■通信建設業(電気通信工事)の仕事
通信建設業は役割や工事内容によって、携帯電話基地局工事、通信線路工事、LAN工事、放送設備工事などに分けられます。
それでは、具体的に通信建設業にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
・携帯電話基地局工事
携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末へ電波を届けるために、携帯電話の基地局設置などをする工事です。
基地局設置の建設候補地の現地調査や、用地交渉も行います。工事では、ビルや鉄塔にのぼってアンテナ設置や配線をする高所作業もあり、安全を確保しながら工事を進めていきます。
施工後には通信テストを実施し、効率よく電波を届けることができるか確認をします。
・通信線路工事
光ケーブルなどの伝送路の設計・施工、回線の接続や測定を行います。保守やメンテナンスも大切な仕事のひとつです。
・LAN工事
インターネットやパソコン、プリンターなどのオフィス機器を有線LAN・無線LANでネットワークに接続する工事です。
オフィスの業務に合わせて、パソコンやプリンター、サーバーを1つのネットワークとして使えるように構成します。有線LANの場合、LANケーブルが最適な状態になるように配線を構築する必要があります。
その他、マンションのWi-Fi設置工事なども行います。
・テレビ共聴設備工事
テレビ共聴設備とは、複数台のテレビ放送を1つのアンテナで受診するための設備です。集合住宅やマンションでテレビを視聴するためのケーブルや、テレビ電波の受信用アンテナを設置します。
・放送設備工事
公共施設や商業施設などで情報を伝えるための放送設備を設置する工事です。放送設備には、業務用の放送設備、緊急放送設備、会議室放送設備、舞台や劇場用の音響設備などがあります。
マイクやスピーカーなどのアナウンス設備やBGMを流すための音響機器の設置、学校のチャイムに関する工事なども放送設備工事になります。
・設備機器の設置工事
上記の他にも、施設やマンションの防犯カメラ・監視カメラや自動火災報知機、病院のナースコール、オフィスビルの入退管理設備などの工事もあります。
■情報インフラを支える通信建設業
アライバルでは、主に携帯電話基地局の工事や通信線路工事を行っています。
携帯電話基地局がなければ、電話はもちろん、インターネットで情報を検索したり、SNSで発信したりすることもできなくなってしまいます。通信建設業は、現代の生活に欠かせない、デジタル社会の発展を支える大切な仕事なのです。
通信建設業に興味を持たれた方や、情報インフラを支えて人の役に立つ仕事をしたいという意欲のある方は、お気軽にアライバルまでご連絡ください。
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